中国四川省の経済協力セミナーに参加してみた

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5月 312012
 

こんにちは。レヴァンテ星川です。

2012年5月29日(月)、ホテルオークラ東京で行われた中国四川省の経済協力セミナーを紹介していただいて参加して来ました。

四川と聞くと、恥ずかしながら四川料理くらいのイメージしかなくて(痺れるような辛さの麻辣!)、一度は行ってみたい世界遺産の九寨溝とか、実はパンダの生息地であることも今回初めて知りました。まあ、九寨溝やパンダ自体は知っていても、四川省自体に特に興味がなかった、というのが正直なところです。

で、今回のセミナーの主旨ですが、四川省の経済・文化、投資環境を紹介して日本の企業の誘致や投資を呼び込もうというもので、いかに四川が今後経済発展の可能性があり投資先として素晴らしいかという説明会と、その協力プロジェクトの調印式が行われました。

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まず、会場に入って驚いたのは、四川省側のメンバーと人数!

四川省政府の副省長はじめ政府代表団と、各市や県の代表や民間企業を合わせて名簿にあるだけでも150人。他の関係者も入れるともっと多いと思いますが、一つの省の説明会として想像していた規模を遥かに超えていました。それもそのはず、もらったパンフレットには、このセミナーだけでなく、東京、大阪、広島の各地でいろんなイベントが企画されていて、気合いの入り具合がしっかりと伝わってきます。

このパンフレットに、ちょっと気になった写真が一点。
写真の転載はしませんが、パンフレットにこんな感じの写真が!「四川茶芸 画像

あっ! これ5月27日のイッテQで手越君が挑戦していたヤツだ!
見てない方はすみません、現地まで行って18式の茶芸を習得するという企画です。
その時は、ただ器用だな~と見ていただけでしたが、なるほど、こんなトコまでつながってたのか~、、、まあ、たまたまかもしれませんが、タイミングもあって妙に納得してしまったのでした。

説明会の内容についても資料を見る限りでは確かになかなか魅力的です。
特に首都である成都から上海や香港など沿岸部の各都市とつながった鉄道コンテナ専門線路があるとか、ヨーロッパ行きの貨物列車路線があるなど全方面でしっかりPRされているのは感心しました。やっぱり繋がっているのは強みですよね。このようなイベントはおそらく日本だけでなく各国主要都市では開催されているでしょうから大変な労力です。

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弊社もご多分に漏れず中国・アジアには注目しているのでこのように勉強させていただいているのですが、為になったお話とは別にいろいろと思うことがありました。

1.日本はこんな風にちゃんとPR出来てるんだろうか?

今後の日本が非常に厳しい状況にあって、海外への進出、移転、販売が盛んに言われています。
よく話題に出る工場の海外移転に加えて、これからは以下のブログに書かれているような本社機能の海外移転という事態も確実に進行して行くでしょう。実際に総務・経理系は海外へアウトソーシングしているという話は珍しくないですし、クラウドによるWEBサービスになれば基本的にはどこで業務しようが関係ありません。

「日本から本社が消える日」
http://agora-web.jp/archives/1460221.html

確かに日本は、資源もなく国土も狭く、少子高齢化、年金問題、加えて地震や放射能の不安など、、、不利な条件、解決しなければならない課題がいっぱいあります。特に今まで日本を引っ張って来てくれた自動車産業や家電に今後期待することは難しい。だからこういう業界では合理的に考えれば海外を拠点にした方が良いという判断も当然あると思いますが、でもそれが出来ない企業も、したくない企業も当然いっぱいありますよね。個人レベルでも。

だったら、「オラが村」のレベルではなくて、「世界の中の日本」としてどうやって生き残っていくか、もっと必死で考えないと、と思います。そういう視点で今回のようなPRを見た時に、日本はどこまで必死でちゃんとアピール出来てるのかな?と。アピールという意味では政府・自治体の役割かもしれないけど、グローバルで見た時の自分たちの価値ってなんだろう?っていうのは個々の話。

京都、富士山、秋葉原以外にも、日本には魅力もいっぱいあると思うんですよね。抽象的だけど人の温かさとかというのも含めて。そういうものをうまく伝えたり産業として育てていくことによって、日本を出ていかないという選択肢、また日本に企業、産業を誘致するような選択肢は出来ないのかな?とぼんやり思ったりします。まあ、相当理想論というか妄想に近い話かもしれませんが。

2.魅力を創る、育てる、伝える、来てもらう努力。
出来てるかな?

そういういろんな魅力を、創る努力、育てる努力、伝える努力、海外からの投資や企業誘致をする努力。
たぶん今までの古い価値観では見えない、新しい魅力があるはずなんです。
また、それを創っていかなくてはいけない。
もっと出来ることはないんだろうか。
その日本的価値を伝えることによって、何か光が見えてこないだろうか。

ふるまいよしこさんの記事を読みながら、そんな事も考えたのでした。
とても共感しました。ぜひご一読をオススメします。

「文化交流の本質とは何なのか」
http://www.newsweekjapan.jp/column/furumai/2012/05/post-506.php

その中で、僕たちが出来ることは何だろう。
いろいろアイデアはあります。考えてトライして行きたいと思っています。

↓資料と一緒にもらったパンダのピンバッジです(^_^)
「大熊猫胸針」

5月 172012
 

レヴァンテの星川です。

虚構新聞の5/14の記事を巡ってネットユーザー周辺でざわざわいってるので、
ちょっと乗っかって書いてみます。

話題になっているのは、以下の記事

「橋下市長、市内の小中学生にツイッターを義務化」
http://kyoko-np.net/2012051401.html

これを見て、だまされたと騒ぐ人、
こんなのに騙されるのはバカだ、と批判する人、
その批判に反論したり、意見したりする人が出てきて、
ちょっとした祭りになっている。

中には騙すつもりであれば、それほどネットに詳しくない人にもこの記事は嘘であると、
誰でもはっきり分かるようにタイトルに「嘘」と明記しろ、という意見もある。

どちらの意見にも、冷静な人もいてなるほどと思う意見もあるのだが、
総じて、情報リテラシーについての見方で、いわゆる情弱と言われるような、
情報を扱うのに苦手な人に対する情報発信側のあり方や、逆に今の時代の情報の受け取り方みたいな
話になっているように感じる。もちろん隈無く見て回った訳でもないですけども。

ただね、個人的には、僕はこう思うんですよ。

「騙されたって言ってる人は、ホントに記事読んだのかな?」って。

正直に言えば、僕自身も上から2ブロックくらい読んだところまでは、
「また橋下さん、無茶なこと始めるなー、まあ話題目的で言ってるだけかなー」と思いました。
その時点では、まださもありなん、と思っていた訳です。

でも、

 条例案では、週に1時間程度「ツイッター学習の時間」を設け、ツイートの方法や、フォロー、リツイート、ブロックなど基本的な使い方を指導するとともに、毎日最低1回のツイートを義務付ける。また橋下氏のアカウント(@t_ishin)を必ずフォローすることも定めている。

このあたりから、おかしいな、と。

大阪だけ週に1時間「ツイッター学習の時間」なんて出来るか?
毎日最低1回のツイートを義務つけるって、そんなコト出来たら勉強さすのも苦労せんでしょ。
大体、パソコンか携帯ないとツイッター出来ないのに、義務づけてそれどうすんのよ?

いや、実際には「ん?!」くらいで、後はニヤニヤしながら読んだんですけども。
まあ、こんなのあり得ないでしょ。

今回のツイッター義務化について、識者からは「ツイッターを橋下市政のプロパガンダの道具に利用しようとしている」との批判の声も挙がっている。これに対し橋下氏は「あきれるほどの机上の空論。識者とかいう連中は政治の現場を分かっていない。よって批判する権利などない。はい論破」と、学者相手に用いるいつものレトリックで反論した。

この部分も、なんの論破にもなってないし。
「いつものレトリック」ってのも笑えます。

一通り読めば、「え、なんかおかしくない?」って感じる。

これは、情報リテラシーの問題ではありません。
ネットに詳しいとか詳しくないとかでもない。
そして、たぶん読解力の問題でもない。

だから、拡散しちゃった人とか釣られて怒ってる人は中身読んでないんじゃないかと。たぶん。

ちゃんと読めば、タイトルに「嘘」と入ってなくても、虚構新聞の存在を知らなくても、
おかしいなって分かるレベルのふざけ方だと僕は思うんですよ。
この程度で引っかかるなら、新聞でもテレビでも簡単に騙されるし、
詐欺なんかだったら、もうイチコロではないかと思います。

だからおそらく、中身は読まずにタイトルだけでリツイートして拡散させちゃってる。

そういうやり方が、無意識にでもデマを拡散させる危険性があることを考えれば、
「こんなのに釣られて情弱だ、バカだ」っていうよりは、
「中身も見ずに拡散しちゃうのは無責任だ」って言う批判の方が正しい。と僕は思う。

大手メディアだって、政府だって平気で嘘もつけば、ごまかしも情報隠蔽もやる。
そんなコトは2011年 3月11日以降、嫌ってほど僕たちは味わってきたじゃないですか。

大手新聞が報道→企業広報が否定→結局、うやむや。。。みたいなパターンを、
ホントにリークですっぱ抜かれたんですかって聞いてみたい。

嘘だったら嘘って言え、大手新聞だったら嘘じゃないっていう感覚はもうホントに捨てないと。

これから、ますますコンテンツはマイクロ化して拡散される流れになってくる。
(以前のエントリー)

拡散される為には、キャッチコピーが大事になってきます。
そうすると、必然的に今回のようなコトが多くなってくるでしょう。
それを避けるには、ちゃんと内容を確認して、怪しければ上流のソースにあたるって作業が必要になる。
これから、日本はいろいろ大変な事が増えてくるでしょうが、
誰が嘘言ってるのか、どんな背景でこのニュースになってるのか、気にしなきゃ!
でないと、ちゃんとした政治家も選べませんよ?!

だから、今回の虚構新聞は、ツイッターを含めたそういうメディアの危うさみたいなモンを教えてくれてるような気がする。身をもってね(笑)。
そのためには実名で実際の写真を入れて限りなくリアルに近づける必要があると思います。

しかも、ツイッター義務化というネタで大手メディアの適当さをいじりながら、
記事自身がリツイートで話題になるという狙ってやってたらものすごく華麗なネタになってるような気がするんですが、どうでしょうか?

社主さんもこの流れはまんざらでもないんじゃなかな〜。

ということで、虚構新聞さん益々がんばってください!!

 

ソーシャルメディアで共有されるコンテンツには、ひとつの特徴があります。

それは、「共有されるコンテンツの単位が細かい」ということです。

音楽、映像、写真、ブログ記事。

この「サイト」がオススメという言い方ではなく、

「この記事が面白い!」
「この写真が好き!」
「この曲サイコー!!」

という形で共有されていきます。

これは、インターネット、デジタルコンテンツの特徴ですが、
同時にコンテンツのマイクロ化の結果でもあります。

例えば、音楽の場合、以前は曲を買うと言えば、レコードやCDを
買うという意味でしたが、今では、携帯やiTunesで 1曲単位で買えるように
なっています。

私が学生の頃、CDを買う時も必ずしも全曲が欲しい訳ではありませんでしたが、
シングルCDの2曲で600円とか1000円では、かなり割高に感じましたから、
(今から振り返ってもやっぱり高かった!と思いますが)
やっぱりアルバムCDを買うことが多かったですね。

そうやって買ったアルバムの中にも隠れた(?)名曲はありましたから、
予期せず良い曲に出会うチャンスは減っているかもしれないので、
良いか悪いかはまた別の話だとは思いますが、
販売や流通のパッケージングが10曲前後のアルバムCDから1曲単位へと
大きく変わってきました。

このようなマイクロ化の結果、コンテンツとの関わり方の単位も細かくなって
来ているのです。

しかし、印刷物・紙メディアについては、それほど マイクロコンテンツ化が進行している訳ではありません。

もちろん全体として楽しむ作品などは、マイクロ化することは出来ないと思いますが、
可能な媒体もたくさんあります。

たとえば、情報誌やクーポン誌、タウン誌や、観光関連の雑誌やパンフレットなど、
最初から順を追って読まなければ分からない作品以外は基本的に全て可能だと思います。

ソーシャルメディアの中で、共感するポイントは人によって様々です。

ファッションに興味がある人、グルメに興味のある人、名所旧跡に興味のある人など。

それを一括りの冊子のパッケージングでしか使わないのは、もったいない、と私は思います。

それぞれの特集や記事を、1つのコンテンツとしてソーシャルメディアに公開することによって、
もっと多くの人の目に触れる可能性があるのです。

それには、どうしたら良いか。

弊社では、ツイシェアブックというソーシャルメディアと連携する電子ブックでご提案をしています。
これによって、1つの冊子の中から様々な種類と数のコンテンツを作り出すことが可能です。

実際に、コンテンツをソーシャルメディアに投稿する手順については、
こちらの動画をご覧ください。

 

このような形で、印刷物で配布する目的で作られた雑誌、カタログ、パンフレットを、
ツイシェアブックで公開することで、ソーシャルメディアに対してマイクロコンテンツ化して
行くことが可能になります。

もちろん、興味を持った方はその記事だけを見るのではなく、電子ブック全体を閲覧できますので、
そこから他の記事への興味、媒体誌全体への興味、共感へとつながっていきます。

なるべく多くの接点を作り出すことによって、閲覧者を増やし認知度を高めることにつながります。
それが結果的に広告効果を上げたり、媒体誌の価値を高めることになります。

電子書籍の販売でも、サービスや情報でも まず知ってもらわなければ始まりません。
それには、なるべく接触するポイントを多く作り出すこと。
プロモーションツールとしてデジタルブックを活用していただければと思います。

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